iPad miniが今週火曜に発表され、その翌日ようやくKindleの日本での発売が発表されました。

黒船がいよいよの日本上陸を果たしたわけですが、日本の出版社への配慮からか、かなり静かなKindleショックが始まりました。

ハードウェア製品として先に出たGoogleのNexsus7などと比較記事が話題になってますが、要約するとiPad mini、Nexsus7、Kindleがちょうど松竹梅になっています。

ハードを安く、Amazonの書籍をバンバン買ってしまう人にはKindleが良いでしょうし、電子書籍以外のまさにiPadの携帯用として使うことが多いならiPad miniでしょう。現状のiPadが最も使われているのは家の中なので外へのモバイル端末としてはミニな方がオシャレですし、Appleはクラウド機能が優れているので便利でしょう。

エスモはデジタルマガジンのアプリを開発しているのでデジタルパブリッシング発展の意味でもKindle Fire HDに大いに注目しています。でも個人的にはやっぱりiPad miniがカワイイと思います。

もともと紙の雑誌をそのままB5サイズのiPadにディスプレイするだけでも縮小されて読み辛く‘オモシロくない’のに、更に7インチに表示するにはマガジンは向いてないと思うのですが、iPad miniは開発者にとってもありがたいことに従来のiPad向けに制作したコンテンツをほぼ遜色なく見せることができるのも魅力です。画面も他の7インチのものより7.9インチとかなり大きめで、とんでもなく軽くて薄いところもカワイイですよね。

 

そもそも紙をめくるように読むテキスト中心のペーパーバックが1ドルほどで買えることからKindleがアメリカで大ヒットしたのに対し、映画や雑誌やアプリがメインのコンテンツで普及したiPadは7インチ台に土俵が移ってもその特性はやはり異なっていて、ゆえに価格も2倍ほど違ってくるんだと思います。

iPad miniのCMを見れば分かるようにiPadにとって電子書籍はそのアプリの一つに過ぎず、もっとライフスタイルを変えてしまうようなiPodやiPhoneのiPadの一連の中のツールだと捉えた方がいいかもしれません。先述のように外出時のオシャレなモバイル端末です。

AmazonもApple競争するというより共存戦略を取っていて、iPadでKindleアプリを使えばKindleストアからKindleのようにスイスイと本を買って読んで管理していけます。この辺の快適なプラットフォームの機能性はやはり黒船級です。これに続くAppleのiBooksストアが日本でも始まれば更に市場は盛上がっていくでしょうね。国内Kindleのシェアが上がれば今は大人しい黒船Amazonもお得意の低価格戦略を発動するでしょうし。

アメリカでは既に成人の4人に1人がタブレットを持っていて、このクリスマスにまた激増すると言われています。iPadが出てたった3年程で市場はとてつもなく大きく成長を始めたのでどこかのメーカーや製品が独占するものでなく健全にシェアを競い合っていくことはユーザーメリットにもなるでしょう。

事実アメリカではタブレット市場を独占していたiPadに対し電子出版市場の急成長と共にKindleは全体の2割以上にシェアを拡大してきています。ただしネットへのアクセスは9割以上がiPadなのでKindleはオフラインの読書端末でiPadはブラウジングを含むネットとのオンライン端末という棲み分けも見て取れます。

この秋は小ちゃくミニな奴とファイヤーな熱い奴が日本でもタブレットブームの火付け役となってくれるのは間違いないでしょう。そうなればビジネスマンのオフィスシーンでもMicrosoftのSurfaceも名前の通り穏やかで居られません。
もう時代は戻らない。エスモも、止まらない。

たぶん次はビックでクールなのが話題になりそう。

Takashi